「10月11日はマンドリンの日!」動画フェスin北海道2024


「10月11日はマンドリンの日!」動画フェスin北海道2024

10月11日は「マンドリンの日」!

一般社団法人日本マンドリン連盟が2017年に、創立50周年記念事業として「マンドリンの日」を定めました。

連盟会員より数多くの案をいただいた中から、マンドリン界に多大な貢献をされた武井守成(たけい・もりしげ)氏の誕生日にあたる10月11日を、「マンドリンの日」としました。

  

北海道の、バラエティに富んだ演奏動画がせいぞろい!

広い北海道には、各地で団体、個人、グループ等で活動している演奏者がいます。

いろんな演奏者やマンドリンの楽曲を、もっと多くの皆様に知っていただきたい…

そこで、北海道の愛好家によるマンドリン演奏動画を集めてJMU北海道支部のホームページ上で一挙公開する、動画フェスを企画しました。2021年に初めて開催し、道内外、多くの皆様にご覧いただいております。

2023年の動画フェスはこちら 2022年の動画フェスはこちら →2021年の動画フェスはこちら

今回はソロ、一人で重奏、学生団体、社会人団体など17組のみなさまにご参加いただきました。自作曲、編曲もの、マンドリンオーケストラのために書かれた曲など、バラエティに富んだ演奏をお楽しみください。

 

参加者のみなさま

1.札幌プレクトラム・アンサンブル

2.Volpetasso(ヴォルペタッソ)

3.Sound-Hole(サウンド・ホール)

4.ノルディコ クィンテット

5.植田 迅

6.Go To トレモラーズ

7.北海道大学チルコロ・マンドリニスティコ「アウロラ」

8.ながえわかこ

9.帯広畜産大学マンドリンサークル

10.マンドリンアンサンブル アリエッタCOTT 

11.トリオ・デル・カーナ

12.todorokigentaro

13.そうご

14.kokon

15.旭川市民マンドリンアンサンブル

16.プレットロ ノルディコ

17.釧路マンドリンアンサンブル


♪「マンドリンの日」は、武井守成の誕生日!

武井守成(たけい もりしげ)

1890年(明治23年)10月11日生まれ、1949年(昭和24年)12月14日没。

日本の作曲家、指揮者です。

マンドリン合奏曲やギター独奏曲を数多く作曲しました。

日本のマンドリン界の発展は、この人なくしては語れません。

詳しくは、一般社団法人日本マンドリン連盟のホームページより、「マンドリン略史-6~7 武井守成とO.S.T. (S.M.O)」(外部リンク)をごらんください。

まずは、武井守成の曲をお送りしましょう。

 

演奏会がもうすぐ!武井守成の曲を練習中

1.札幌プレクトラム・アンサンブル

「幻想曲 朝鮮の印象」 武井守成 作曲

 

今年、創立90周年を迎える札幌プレクトラム・アンサンブルです。

10月20日の創立90周年記念第85回定期演奏会に向けての練習風景です。

10月11日のマンドリンの日は、武井守成氏の誕生日なので、この曲を選びました。

創立90周年記念第85回定期演奏会に是非お越しください。

10月20日 18:00開場 18:30開演

札幌コンサートホールKitara 大ホール

よろしくお願いいたします。


♪さまざまな重奏のかたち

マンドリンで少人数の合奏というと、【第1マンドリン・第2マンドリン・マンドラテノーレ・ギター】という編成の四重奏が多く見られますが、ここでは、二重奏、四重奏、五重奏をご紹介します。

さらに、マンドリンオーケストラのための曲を一人で多重録音した七重奏も!

さまざまな重奏を、お楽しみください。

 

「マンドリンの宴」で演奏した、マンドリン二重奏

2.Volpetasso(ヴォルペタッソ)

野花のダイアリーより「スノードロップの光」「ハルジオンの夢」

堀雅貴 作曲

 

2024年3月16日に行われたマンドリンの宴での演奏です。

「野花のダイアリー」は、春夏秋冬4つの季節の野の花をモチーフにした組曲です。

その中から今回は演奏時の季節の流れに合わせて、冬の「スノードロップの光」と春の「ハルジオンの夢」の

2曲を弾いてみました。

ふんわり優しい野の花のイメージを感じ取っていただけたら嬉しいです。

余談ですが、楽譜の表紙に描かれた花束の水彩画がとても素敵なんですよ。


旭川の身近な風景を四重奏で表現

3.Sound-Hole

「あさひかわ」四つの風景 ながえわかこ 作曲

 1.鈍行列車で ―伊納―

 2.そばの花咲く ―江丹別―

 3.ひかりさして ―忠別川―

 4.ダイヤモンドダスト ―旭橋―

 

Sound-Hole(サウンド・ホール)は、1997年に結成したグループです。道内各地から好きな曲を持ち寄って、細く長く活動を続けてきました。2017年には「Sound-Hole 20年目のマンドリンコンサート」を、旭川と札幌で開催しました。

この曲は、サウンド・ホールのメンバー・ながえが作曲しました。旭川の身近な風景にとけこむ、バックグラウンドミュージックのような曲です。

鈍行列車に乗って、ひっそりと着いた伊納(いのう)駅(伊納駅は、2021年3月に廃止)。

江丹別(えたんべつ)のそば畑に咲く白い花と、夏の雲。

旭川駅を出て忠別川(ちゅうべつがわ)を臨む、雨あがりの秋の庭。

冬の朝、旭橋のくすんだ緑色に映えるダイヤモンドダストと確かに生きている自分。

四つの風景を、マンドリン×2、マンドラ、マンドロンチェロの四重奏で描きました。


ノルディコの精鋭によるクールな五重奏

4.ノルディコ クィンテット

「果敢なき人生より スペイン舞曲第1番」

マヌエル・デ・ファリヤ 作曲/松田憲之 編曲

 

札幌で活動する社会人団体「プレットロ ノルディコ」のメンバーで結成したクィンテットです。


なんと一人七重奏!

5.植田 迅(うえだ はやし)

マンドリンオーケストラのための「じょんがら」藤掛廣幸 作曲

 

2024(令和6)年1月~3月にかけて録音。

1stマンドリン、2ndマンドリン、マンドラ、ガットギター、マンドロンチェロ、ベース、歌、7パートを全て一人で多重録音しました。


♪青山 涼のマンドリン音楽

青山 涼さんは若きマンドリン演奏家・作曲家で、お父様はプロのマンドリニスト 青山 忠さん。

マンドリンの曲だけでなく映画音楽やドラマの音楽なども作曲し、バレエやオーケストラの中でマンドリンを演奏することも数多くあります。

インターネットで楽譜を販売していることもあり、北海道でも青山 涼さんのマンドリン曲を演奏する機会が増えてきたと感じます。

ここでは青山 涼さんの曲を、四重奏とマンドリンオーケストラでお送りします。

 

優しい気持ちになれる一曲

6.Go To トレモラーズ 

「風の駅」 青山涼 作曲

 

2023年1月29日に開催されたマンドリン四重奏演奏会での演奏です。

販売されている楽譜は6パート編成ですが、元々は四重奏用に書かれた曲なので4パートでも演奏が成立します。

作曲者によると、シンプルな音階的メロディで曲が作れるかという実験的な発想から生まれた曲だそうです。

少人数で弾くと、親しみやすいメロディの中にキラリと光るハーモニーの奥深さがいっそう感じられ、

オケ編成での演奏とはまた別の良さがあるように思います。


マンドリンオーケストラで奏でる青山涼の世界

7.北海道大学チルコロ・マンドリニスティコ「アウロラ」

「オリエントの航跡」 青山涼 作曲

 

北海道大学チルコロ・マンドリニスティコ「アウロラ」です。


♪ニューミュージックもj‐POPも、マンドリンで

お気に入りの歌や流行歌を、マンドリンで弾いてみたい!

楽器を演奏する人は、そう思うことが多いでしょう。

もちろん、マンドリン愛好家も同じです。

ポピュラー曲をマンドリン用に編曲した楽譜が売られている場合もありますが、そうでない場合は、自分たちで弾くために編曲することが多いようです。

 

一人二役で弾く、1975年のユーミン

8.ながえわかこ

「花紀行」 荒井由実 作曲/ながえわかこ 編曲

 

【記憶のジュークボックス・その2】

ジュークボックスからターンテーブルに上がった一枚のレコードのように、記憶の底からふっと浮かび上がってきた曲。

昨年はスピッツの曲でしたが、今回は、荒井由実(松任谷由実)の「花紀行」を楽譜に書き起こしてみました。

ユーミンの「卒業写真」が聞きたくて借りたアルバム『COBALT HOUR』(コバルト・アワー)(1975年)に収録されていた曲です。

最初は四重奏にアレンジしていましたが、やはりシンプルに楽器で“歌って”みようと思い、二重奏に仕立てなおしました。

 

YouTube「ikekomandolin」のチャンネルでは、「いけこが作ったマンドリン曲」「オデルマンドリン教則本を弾いてみた」「大正~昭和初期のマンドリン楽譜を弾いてみた」など、いろいろな再生リストがあります。

お時間ありましたら、ごらんください!


若い感性で弾く、1994年のユーミン

9.帯広畜産大学マンドリンサークル

「春よ、来い」 松任谷由実 作曲/尾関美和子 編曲

 

こんにちは。帯広畜産大学マンドリンサークルです。

この動画は今年の2月に行った、令和5年度卒業演奏会の演奏動画です。

昨年12月に先輩方が引退してから、新メンバー初の演奏会となった、思い出深い演奏会でした。

今回応募した曲は、そんな演奏会で最初に弾いた曲になります。

「春よ、来い」、お楽しみいただけたら幸いです。


尾崎豊にリスペクト!オリジナルアレンジで

10.マンドリンアンサンブル アリエッタCOTT

「I  LOVE YOU」 尾崎 豊 作曲/一戸 妙子 編曲

 

アリエッタメンバーは20人ほどおりますが、普段は12~15人で活動しております(ほぼ専属メンバー)

今回も飲み仲間の4人での動画です

1コーラス目はマンドリンが全て主旋律、2コーラス目は全てマンドラが主旋律という珍しい構成にチャレンジしました

ギターは2人とも、各々が自由に弾いております

ギターの2人はアドリブも万能ですが、今回のI LOVE YOUには残念ながら入っておりませんです

私たちのYouTube動画はどれもこれもイマイチで (T0T) 今回は不参加と思いましたが、北海道で一番輝いておられるマンドリン奏者(技術もお人柄も素晴らしいかたですね)長江和歌子様にご連絡をいただき、今年も参加申し上げます

適当に弾いているわたくしどもは、連盟のかたたちの行事には、とてもとても参加させていただくレベルではなく、お恥ずかしい限りです

(*´∀`*)ポッ


椎名林檎と宮本浩次の歌を三重奏にアレンジ!

11.トリオ・デル・カーナ

「獣ゆく細道」 椎名林檎 作曲/正田隆之 編曲

 

今年で結成10年。演奏会の都度メンバーを募って合奏しているデルカーナです。

これまでに、マンドリン連盟北海道支部主催のマンドリン音楽祭、四重奏演奏会、他に道東フェス、十勝マンドリンアンサンブルコンサートなどの小編成ステージに出演してきました。

今回の動画は2024年1月28日の四重奏演奏会にトリオで参加した時のものです。


♪ひとつの楽器の音色を味わって…

マンドリンオーケストラの大合奏も楽しいですが、ひとりで奏でるマンドリンの音色も、味わい深いものがあります。

ここでは、マンドロンチェロやマンドリンのソロをお送りします。

「マンドロンチェロ」は、マンドリン属の楽器ですが、マンドリンやマンドラよりも大きく、低音域を奏でる楽器です。日本では、「マンドセロ」と呼ばれることもあります。

 

マンドロンチェロの調べ

12.todorokigentaro

「アヴェ・マリア」 シャルル・フランソワ・グノー作曲

 

普段は、「北海道教育大学札幌校マンドリンクラブOB・OG会」でマンドロンチェロパートとして活動しています。

今回は、映画「おくりびと」の挿入曲として出てくる「アヴェ・マリア」

シットリと弾きました。


バッハの道も一歩から…いま三歩目

13.そうご

「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番よりクーラント」

J.S.バッハ 作曲

 

「BWV1002ぜんぶ弾く」3年目!

ひたすら8分音符が続く曲ですが声部が複雑に入り組んでおり、バッハを弾く面白さと難しさに気付かされました。

カラーチェ(残りローン3ヶ月!)の華のある音色が、曲に躍動感を与えてくれたと感じます。


カラーチェの独奏曲

14.kokon

夜想曲「星空」Notturno-Cielo Stellato Raffaele Calace作曲

 

夜想曲「星空」はマンドリン弾きにはおなじみの、作曲家・楽器製作家・演奏家であるラファエレ・カラーチェ(1863〜1934)による独奏曲です。

演奏機会の多い曲だと思いますが、今年は特にこの曲を聞く機会が多くありました。当然ながら同じ演奏はひとつもなく、無伴奏である分、弾き手の個性が伝わってきます。

では自分ならどう表現したいのか考えてみました。

若いときなら情熱的に突っ走って弾くような気がしますが、もともと速くは弾けないうえに歳を重ねてます。

でも代わりに何か違った味が出てくるかも?なんて期待して、今の演奏を記録しておこうと録画してみました。

よかったら聞いてみてください。


♪大合奏は楽し…マンドリンオーケストラ

日本のマンドリン人口は世界で一番多いと言われていて、演奏者の多くはマンドリン団体で活動しているそうです。

(詳しくは、一般社団法人日本マンドリン連盟のホームページ 工藤哲郎「マンドリン略史-18~19 現代史、マンドリン団体、総集編」をごらんください)

北海道のマンドリン愛好家も、マンドリンオーケストラで合奏を楽しんでいる人がたくさんいます。

動画フェスの最後は、マンドリンオーケストラによるマンドリンオリジナル曲の演奏を3組、お楽しみください。

 

マンドリンオリジナル曲といえばアマディ

15.旭川市民マンドリンアンサンブル

「海の組曲」 A.アマディ作曲

 第1楽章 ナイアデスのセレナーデ

 第2楽章 オンディーヌの踊り

 第3楽章 セイレーンの唄

 第4楽章 トリトンのフーガ

 

旭川市で活動している社会人団体「旭川市民マンドリンアンサンブル」です。

高校生からベテランまで合奏大好きなメンバーが集い、毎週水曜日19:00~21:00、旭川市中央公民館で練習しています。

旭川や近郊にお住まいの方、いっしょに合奏を楽しんでみませんか?

動画は、昨年2023年11月4日に行われた「第50回定期演奏会」より

第2部に演奏した、アマディ作曲の「海の組曲」です。

今年の演奏会は「旭川市民マンドリンアンサンブル 第51回定期演奏会

2024年11月2日(土)18:30開演、旭川市大雪クリスタルホール音楽堂にて開催いたします。

いろいろな曲を取りそろえ、マンドリンとギターが奏でる癒しのひとときをお届けします。

みなさまのご来場を、お待ちしております!


日本の作曲家による、マンドリンオーケストラの曲

16.プレットロ ノルディコ

「Masquerade」 武藤理恵 作曲

 

プレットロ ノルディコ第29回定期演奏会より

日時:2023年11月26日(日)13:30開演

会場:かでるアスビックホール


くしマン50周年を記念した、委嘱作品!

17.釧路マンドリンアンサンブル

組曲「釧路」~釧路マンドリンアンサンブル50周年を祝って~ 

二橋潤一 作曲

 Ⅰ. 霧

 Ⅱ. 想い出の中の街 

 Ⅲ. 湿原幻想

 Ⅳ. 夕映えの海 

 Ⅴ. 朝日、50年の輝き

 

昨年2023年10月29日に釧路市生涯学習センターまなぼっと幣舞 大ホールにて行われました 釧路マンドリンアンサンブル創立50周年演奏会。

組曲「釧路」は二橋潤一氏が、私たちのこの演奏会のために書いてくださった曲です。

まだまだ未熟ではありますが、日々積み重ねてた練習によってこの曲に命を吹き込んだつもりです。

どうぞお聴きください。


「10月11日はマンドリンの日!」動画フェスin北海道2024 は、いかがでしたか?

参加者の方々が利用しているYouTube等では、他にもマンドリンの演奏動画が多数紹介されております。

ぜひご覧になって、各団体および個人の演奏、多様なレパートリーをお楽しみください。

生で聴いてみたい曲、演奏者の方にとっては弾いてみたい曲が、みつかるかもしれません。

また、当ホームページ「北海道のマンドリン」の、コンサート情報をチェックしてみてください。お近くのコンサート会場に足を運んでいただき、生のマンドリン演奏に触れていただければ幸いです。

 

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